「土地探しって何からするの?」
「どんな方法で土地を探すといいの?」
家を建てるにあたってデザインや間取りに目が行きがちですが、実は土地選びも重要です。しっかりと準備して土地を探さないと、理想の住まいを建てられないことがあります。
一生に一度の住宅づくり、後悔したくないはずです。そのため、土地探しからポイントを把握しておきましょう。
そこで本記事では注文住宅の土地探しについて解説します。理想の土地を探す方法や知っておきたいポイントまで紹介しているため参考にしてください。
土地選びの重要性と土地探しを始める前に知っておきたいこと
土地選びは注文住宅を建てる上で最も重要な決断の一つです。なぜなら、建物は将来的にリフォームや建て替えが可能ですが、土地の条件は基本的に変えることができないからです。間取りやデザインといった家の要素は後から変更できても、日当たりや周辺環境、地盤の強さといった土地の特性は固定されます。
また、土地の条件によって建てられる家の形状や大きさが制限されることもあります。例えば、接道義務(建築基準法第43条)により、敷地は幅4m以上の道路に2m以上接していなければなりません。これを満たさない土地では、建物を建てること自体が難しくなる場合があります。
さらに、用途地域によって建築可能な建物の種類や高さ、建ぺい率(敷地に対する建築面積の割合)、容積率(敷地に対する延床面積の割合)なども制限されます。これらの制限を知らずに土地を購入してしまうと、理想の家が建てられないという事態にもなりかねません。
土地選びと住宅ローンの関係
土地を探す際には、資金計画も重要な要素です。特に住宅ローンを利用する場合は、いくつか知っておくべきポイントがあります。まず、土地と建物を合わせた総額に対して住宅ローンを組むことが一般的です。つまり、土地にかけられる金額は総予算から建物にかかる費用を差し引いた額となります。
住宅ローンを組む際のポイントとして、「フラット35」などの長期固定金利型住宅ローンでは、土地だけの購入には利用できない場合があります。また、土地を先に購入し、後から建物を建てる場合には「つなぎ融資」が必要になることも多いです。つなぎ融資は短期間の融資であるため、金利が高い傾向にあります。
また、住宅ローンの審査では、年収や勤続年数、他の借入金の有無などが審査されますが、土地の条件も審査対象となることがあります。例えば、災害リスクの高い地域や接道条件が不十分な土地では、住宅ローンの審査が通りにくくなる可能性があります。
これらの理由から、土地探しを始める前に、金融機関に相談して資金計画を立てておくことが賢明です。予算の目安を明確にしておくことで、無駄な時間を省き、効率的に土地探しを進めることができます。
土地探しの流れ
まず、土地探しの流れを紹介します。
以下で詳しく解説します。
住みたい土地の条件を決める
ますは、住みたい土地の条件を決めましょう。土地探しの事前準備をしておくとスムーズです。
- 住みたいエリア
- 予算
- 立地
- 土地の形や方角、広さ
- 土地の高低差
- 災害リスク
上記の他に、角地・中地の希望や、面する道路の広さ・交通量などが気になる方も多いでしょう。特に子供がいる家庭では、成長を見守る上での環境も必要です。
100%条件に合う土地が見つかるとは限らないため、優先順位を決めておくことをおすすめします。
土地を探す
土地を探す方法は、一般的に以下の4つの方法があります。
- インターネットやSNS
- 不動産会社
- 自分で売り地を探す
- ハウスメーカーや工務店
なかなか希望の土地が見つからない場合は、希望エリアを広げたり、中古戸建ても調べてみましょう。中古戸建ては解体費用がかかりますが、物件数も多く条件次第では費用を抑えられる穴場です。
土地の購入・契約
土地が決まったら契約をします。
手付金が必要になりますが、住宅ローンは建物の引き渡し時に契約できるローンのため注意が必要です。土地購入段階でまとまった自己資金が難しい方は、つなぎ融資なども検討しましょう。
土地の予算設定と資金計画のポイント
土地にかけられる予算は、住宅建設の総予算から建物費用を差し引いた額となります。一般的には、総予算の3分の1から2分の1程度を土地代に充てるケースが多いですが、人気エリアでは土地の比率が高くなる傾向があります。
予算を考える際は、土地の購入費用だけでなく、付随する諸費用も忘れずに計算しましょう。土地購入に関わる主な諸費用には以下のようなものがあります。
- 仲介手数料
- 登記費用
- 不動産取得税
- 印紙税
- 測量費
- 地盤調査・改良費
これらの諸費用は土地価格の5〜10%程度になることが多いので、あらかじめ予算に組み込んでおくことが重要です。
また、土地と建物を同時に購入する場合と、土地を先に購入して後から建物を建てる場合では、資金計画が異なります。土地を先に購入する場合は、つなぎ融資や土地専用ローンが必要になることがあるため、事前に金融機関に相談しておくことをおすすめします。
土地探しの方法
土地の探し方は、以下の方法があります。
理想の土地探しの参考にしてください。
インターネットやSNS
現在はインターネット社会のため、情報量も多く気軽に調べられます。インターネットやSNSは、最も手軽に土地を探せる方法です。
インターネットだと、近い場所でも遠い場所でも探せるメリットがあります。しかし、インターネットに載っていない情報もあるため、他の方法と組み合わせるのがいいでしょう。
不動産会社
不動産会社は土地の専門家とイメージする方も多いでしょう。しかし、不動産会社によっては土地の売買を得意としていない場合や、土地に関する情報を十分に持っていない場合もあります。
そのため、土地の売買を得意とし、希望エリアの情報に精通した不動産会社を選ぶことが大切です。何社か不動産会社をピックアップして、土地探しを得意としている会社を見つけてみましょう。
自分で売り地を探す
建てたいエリアが近くの場合は、自分で現地に足を運ぶのもひとつの方法です。空き地や売り地、古家付きの土地がないかを見てみましょう。
気になった土地が見つかった場合、近隣の不動産会社に依頼をすれば調べてもらえます。実際に足を運ぶことで、街の雰囲気や交通環境も体感できるメリットがあります。しかし、必ず見つかる保証がないため、エリアの下見といったスタンスで行くのがいいでしょう。
ハウスメーカーや工務店
工務店やハウスメーカーでは土地を取り扱っているところが多数あります。住宅会社には家を建てたいけれど土地がないという方も多く来客するため、常に最新の土地情報を把握しており、未公開の土地情報も知っています。
ハウスメーカーや工務店で土地探しを依頼すると、希望の間取りやプランに合った土地を見つけてもらえるのがメリットです。
ハウスメーカー・工務店の土地情報を活用するメリットと注意点
ハウスメーカーや工務店を通じて土地を探すメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 未公開情報へのアクセス
- 建築計画を考慮した提案
- ワンストップサービス
- 価格交渉力
- 土地の評価能力
ハウスメーカーや工務店を通じて土地を探す際のポイントとしては、まず複数の会社に相談することで、より多くの選択肢を得ることが大切です。また、建築条件付き土地の場合は、その条件の詳細(契約期限、最低建築金額など)をしっかりと確認しましょう。
また、土地と建物を総合的に考えることも重要です。例えば、土地の特性(傾斜地、変形地など)によっては建築コストが通常より高くなる場合があります。ハウスメーカーや工務店は、そうした土地特性と建築コストの関係を熟知しているため、総コストの観点からアドバイスを受けることができます。
土地探しの注意点
土地探しを行う上で、いくつか注意点があります。以下のポイントに気をつけながら探しましょう。
以下でそれぞれ詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
希望の土地が見つかったらまずは住宅会社に相談
土地を探しながら、なるべく早い段階で住宅会社を決めておきましょう。建物の予算が明確だと、土地に充てられる予算が分かり、土地探しがスムーズです。
土地を購入後に、土地に費用がかかりすぎて建物に費用をかけられなかったり、土地が狭くて間取りを諦めたり、建築制限に引っかかってしまうといったリスクも想定されます。
土地の契約前に予算に合うか、その土地に希望の住宅が建てられるか、確認をすると資金計画に沿った理想の住宅が実現できます。希望の土地が見つかったらまずは住宅会社に相談しましょう。
現地に確認にいく
なるべく現地に足を運ぶことをおすすめします。手間はかかってしまいますが、家を建てる前に周辺の雰囲気を自分の目で確認しておきましょう。
入居後に日当たりや匂い・音、治安などの問題で後悔してしまう人も少なくありません。昼と夜の時間帯によって雰囲気が違ったり、交通量など実際に行ってみないと分からないことも多いです。
実際に行くのが難しい場合を除いて、現地確認は行うのがいいでしょう。
ハザードマップも調べておこう
市区町村の窓口やHPで災害に関するハザードマップを確認しておきましょう。
その土地に災害のリスクがあるか、これまでに浸水や土砂崩れのような災害があったかがわかります。また、今後どんな災害が想定されるか確認しておくことは重要です。
自然災害は避けられないため、家族の命を守るためにも確認しておきましょう。
札幌で注文住宅の土地探しでおすすめ3社
ここでは、札幌市でおすすめの注文住宅を3つ紹介させていただきます。
以上の3つについて詳しく解説していきます。
1.土屋ホーム

土屋ホームは札幌に本社を構える土屋ホールディングスのグループ会社です。創業50年以上の歴史があり、寒さの厳しい北海道でも安心の断熱・気密性の高い住宅を提供しています。
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社土屋ホーム |
所在地 | 北海道札幌市北区北9条西3丁目7番地 土屋ホーム札幌北九条ビル |
創業年月 | 1969年6月 |
公式サイト | https://www.tsuchiyahome.jp/ |
建築事業だけでなく不動産・賃貸・リフォーム関連もグループで行っているため、土地探しも一緒に依頼ができます。安全性の高い耐震等級3、自由設計で理想の住宅が実現可能です。
興味のある方は気軽に相談してみましょう。
また、もっと詳しく知りたい方は土屋ホームの公式サイトを訪れてみてください。
以下の記事では土屋ホームのさらに詳しい口コミ・評判、施工事例を紹介していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。

施工事例
シャープな外観が特徴のこちらの住宅では、建築依頼時遠方に住まれていた施主さんと、メールやVR技術を駆使しながら住宅の打ち合わせを行ったそうです。
自由設計なのでこだわりや希望を採用しながら、統一感のある住宅となっています。
2.日本ハウスホールディングス

日本ハウスホールディングスは、1969年に設立された会社で、国産檜にこだわった木の家づくりを得意としています。国産檜の持つ抗菌作用やフィトンチッドによって、快適かつ健康的な住まいを実現できます。
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社日本ハウスホールディングス |
所在地 | 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋4-3-8 日本ハウスHD飯田橋ビル |
電話番号 | 0120-247-300 |
会社HP | https://www.nihonhouse-hd.co.jp/ |
また、顧客が安心して家を建てられるように『窓口一貫システム』を採用。アフターサポートも長期保証や24時間コールセンター対応をしてくれるなど、充実した内容となっており安心です。
「非日常を味わえる檜の住まい」


寄棟屋根が印象的な、高級感のある外観の住宅です。玄関スペースは、間接照明を採用することで旅館のようなおしゃれなデザインに。LDKは勾配天井にすることで、開放感抜群の空間になっています。
あらわしの米松がおしゃれなアクセントとして活躍。また、床にはアメリカンチェリーの無垢材、塗り壁は珪藻土と、自然素材をふんだんに取り入れた健康的な住まいになっています。
口コミ・評判
いろんなハウスメーカーでお話を聞きました。その中で、一番希望に近づいたプランで他社よりも安い金額を提示してくれたのがこちらでした。住み始めてある程度経ちますが、どうしても出てくる劣化程度くらいで問題等はありません。
引用元:みん評
ハウスメーカー20社近くまわりましたが、日本ハウスの性能(耐震・断熱性能)はとても良いと思います。メンテナンス費用が一番安かったので、ライフサイクルコストを考えると日本ハウスはコスパが良いと思いました。
引用元:みん評
安いかつ住宅性能の高さを評価している人は多くいました。耐震性や断熱性能など、住まいに必要な性能が高いことは魅力的なポイントです。
以下の記事では、株式会社日本ハウスホールディングスのさらに詳しい口コミ・評判、施工事例を紹介していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。

3.一条工務店

一条工務店は『家は、性能。』というスローガンを掲げ、高性能の住まいづくりにこだわりを持っている大手ハウスメーカーです。創業以来、約23万棟の家づくりをしてきた多くの経験と実績を持っています。
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社一条工務店 |
所在地 | 東京都江東区木場5-10-10 |
電話番号 | 0120-516-019 |
会社HP | https://www.ichijo.co.jp/ |
最近では、世界初の耐水害住宅の開発を成功させるなど、業界トップクラスの技術力を持つことも特徴のひとつです。断熱性能は断熱等級5を誇り、高い気密性によって冷暖房費を一般的な高気密・高断熱住宅の6分の1にすることが可能です。
以下の記事では、一条工務店のさらに詳しい口コミ・評判、施工事例を紹介していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。

「大きな吹き抜けでも暖かい。想像以上に快適な家」


広々としたガレージと植栽が映える、シンプルな外観の住宅です。リビングやキッチンだけでなく、インテリアやフローリングまで白で統一。高級感あふれる住まいになっています。
この住まいのこだわりは大きな吹き抜けを採用していること。開放感抜群の空間が広がっています。
全館床暖房×高気密・高断熱の一条工務店の住まいでは、家の上下で温度差が少ないため、吹き抜けがあっても快適な暮らしが実現可能。採光のために窓を複数設けることで、いつでも明るいリビングになっています。
口コミ・評判
住宅の性能面では文句なしです。光熱費もかなり安く抑えられますし、なにより真冬に家の中で短パンで過ごしていても暖かいという点は大満足しています。
引用元:みん評
今日2年点検を受けましたが、細かいところも補修・交換してもらえて大満足でした。住み心地は、断熱性がいいので不満無く過ごせています。一条で建てて良かったと思います。
引用元:みん評
まとめ
本記事では注文住宅の土地探しについて、理想の土地を探す方法や知っておきたいポイントを紹介しました。土地探しは住宅づくりの第一歩です。
理想とするイメージの住宅を建てられるかは、土地探しから始まると言っても過言ではありません。後悔しない為にも土地探しのポイントを押さえ、希望の土地を探しましょう。
本記事があなたのお役に立てば幸いです。