「40坪で注文住宅を建てたら、どのくらいの費用がかかるの?」
「どんな間取りにできる?」
などと、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
40坪という広さは、家族4人〜5人がゆったりと暮らせるサイズでありながら、土地や建築費用によって総額が大きく変動する点には注意が必要です。
本記事では、40坪で建てられる注文住宅の費用相場や地域別の違い、実際の実例や間取りの紹介、注意点などについて解説します。40坪での注文住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、以下の記事では札幌市でおすすめの注文住宅会社を紹介していますので、住宅会社選びでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
40坪で建てられる注文住宅の費用相場は?
40坪で建てる注文住宅の建築費は、全国平均でおおよそ4,000万円程度が目安とされています。
住宅金融支援機構が公表した『フラット35利用者データ(2022年度)』によると、注文住宅の建築費(建物のみ)の全国平均は約3,715万円、延床面積は約37坪とされています。
このデータから坪単価を導き出し、40坪の注文住宅の建築費を試算すると、全国平均でおおよそ4,000万円程度が目安となります。具体的な計算式は以下のとおりです。
これに当てはめると、3,715万円 ÷ 37坪 = 約100万円(坪単価)、100万円 × 40坪 = 約4,000万円となります。土地代は含まれないため、別途費用を見込んでおく必要があるので注意してください。
【地域別】40坪で建てられる注文住宅の費用相場は?
注文住宅の費用は建築する地域によっても大きく異なります。都市部は人件費や建材コスト、土地価格が高くなるため、坪単価も上昇する傾向があります。
40坪で建てられる注文住宅の費用相場を、以下の表にまとめたのでご覧ください。
地域 | 費用相場 |
---|---|
全国 | 3,715万円 |
首都圏 | 4,015万円 |
近畿圏 | 3,778万円 |
東海圏 | 3,650万円 |
その他の地域 | 3,372万円 |
40坪で建てられる注文住宅の実例・間取り8選!
40坪の注文住宅は、間取りの自由度が高く、家族構成やライフスタイルに合わせて多彩なプランを実現することができます。ここからは実際に、40坪で建てられた注文住宅の実例と間取りを紹介します。
- 実例1:1000万円台(3LDK)
- 実例2:1000万円台(5LDK+納戸)
- 実例3:2000万円台(3LDK+ロフト)
- 実例4:2000万円台(4LDK+S)
- 実例5:3000万円台(3LDK)
- 実例6:3000万円台(4LDK)
- 実例7:4000万円台(3LDK+2LDK)
- 実例8:4000万円台(4LDK)
以下で詳しく解説します。
実例1:1000万円台(3LDK)



項目 | 詳細 |
---|---|
本体価格 | ~1,499万円 (~36.5万円/坪) |
延床面積 | 135.81m2 (41.0坪) |
家族構成 | 夫婦+子ども3人+愛猫9匹+愛犬2匹 |
工法 | 木造軸組 |
1,499万円以内で建てられた、ペットと家族が快適に暮らせる41坪の注文住宅の実例です。この住まいは、大型キャンピングトレーラーを格納できるガレージを備え、ガレージ奥の土間収納からアウトドア用品を直接トレーラーに運べるなど、趣味性と実用性を両立した設計が特徴です。
LDKは勾配天井とリビング階段によって開放感を演出。ロフトにはカウンターを設け、子どもたちが自由に使える空間を確保しています。
さらに、ペットに配慮し、壁には傷に強いキッチンパネルを使用。床暖房を導入することで高齢のペットも快適に過ごせる環境を実現しています。コストを抑えながら、家族も動物たちも満足できる空間を実現した好例です。


実例2:1000万円台(5LDK+納戸)



項目 | 詳細 |
---|---|
本体価格 | 1,500万円~1,999万円 (33.5万円~44.6万円/坪) |
延床面積 | 148.23m2 (44.8坪) |
家族構成 | 夫婦+子ども2人 |
工法 | 木造軸組 |
1,500〜1,999万円で建てられた、44.8坪のシンプルモダンな注文住宅の実例です。外観には黒のガルバリウム鋼板を採用し、洗練された印象と高い耐久性を両立。メンテナンス性も考慮された外装は、将来的な安心感にもつながっています。
奥行きのあるバルコニーは、カフェのようにくつろげる空間として活用されており、住まいの中に憩いの場を生み出しています。室内は白・黒・グレーの配色でまとめられ、やわらかさとクールさを兼ね備えた空間に。水や汚れに強いフロアタイルは、小さな子どもがいる家庭にも最適です。
開口部が広く使いやすい食器棚や、ブリック柄のクロスが施された収納も、日常を楽しむ工夫が光るポイントです。


実例3:2000万円台(3LDK+ロフト)



項目 | 詳細 |
---|---|
本体価格 | 2,700万円 (66.8万円/坪) |
延床面積 | 133.75m2 (40.4坪) |
家族構成 | 夫婦+子ども2人 |
工法 | 2×4、2×6 |
2,700万円で建てられた、スタイリッシュで機能的な約40.4坪の注文住宅の実例です。
外観は、木目とグレーを組み合わせたシンプルながら洗練されたデザインで、住宅街の中でもひときわ目を引く佇まいに仕上がっています。室内は、家具を極力置かずに済むよう収納棚やテレビボードを造作し、空間をすっきりと整えています。
床材や梁、建具の色合いは、インテリアコーディネーターである奥様が選定し、細部まで統一感のある空間を演出。バルコニーは室内床との段差を抑えた設計で、屋外と室内が自然につながる心地よい空間となっています。
2,000万円台という価格帯で、デザインと暮らしやすさを高いレベルで両立させた好例です。


実例4:2000万円台(4LDK+S)



項目 | 詳細 |
---|---|
本体価格 | 2,500万円~2,999万円 (59.1万円~70.9万円/坪) |
延床面積 | 139.94m2 (42.3坪) |
家族構成 | 夫婦+子ども1人 |
工法 | 2×4、2×6 |
2,500万円〜2,999万円で建てられた、42.3坪の機能美を備えた注文住宅の実例です。
外観は片流れ屋根を採用し、シンプルながら洗練された印象に。夜間は外壁の照明が建物全体を美しく引き立てます。室内には約25畳の正方形LDKを配置し、視界が広がる開放的な空間に。階段下のスペースはワークスペースとして有効活用されており、在宅時間も家族とのつながりを大切にできます。
キッチンはオールステンレス仕様で、スタイリッシュさと清掃性を両立。キッチンから洗面・ランドリーへとつながるスムーズな家事動線や、大容量の壁面収納と飾り棚による見せる収納も魅力です。
2,000万円台で実現できる、デザインと暮らしやすさの好バランスな住まいです。


実例5:3000万円台(3LDK)



項目 | 詳細 |
---|---|
本体価格 | 3,500万円~3,999万円 (83.2万円~95.1万円/坪) |
延床面積 | 139.11m2 (42.0坪) |
家族構成 | 夫婦+子ども2人 |
工法 | 木造軸組 |
3,500万円〜3,999万円で建てられた、性能とデザイン性を両立した42坪の注文住宅の実例です。
外観はグレージュの外壁に黒の窓枠が映えるシックな佇まいで、重厚感あるタイル貼りのゲートが印象的。耐震等級3の構造に加え、高い気密・断熱性、太陽光発電やハイブリッド給湯暖房などを備えたZEH仕様の高性能住宅です。
LDKには床暖房を採用し、冬もエアコンに頼らず快適。大開口の窓からは光が降り注ぎ、リビングから庭を見渡せる設計で、お子さんの様子をどこからでも見守れる安心感も魅力です。
玄関はゲストと家族用で動線を分け、日常と来客を両立した快適な住まいとなっています。コストを抑えつつ希望を叶えた工夫も光る、3,000万円台の実例です。
実例6:3000万円台(4LDK)



項目 | 詳細 |
---|---|
本体価格 | 3,100万円 (63.0万円/坪) |
延床面積 | 162.77m2 (49.2坪) |
家族構成 | 夫婦+子ども2人 |
工法 | 木造軸組 |
3,100万円で建てられた、アーリーアメリカンスタイルを取り入れた49.2坪の注文住宅の実例です。
端正な白の外壁にペディメントを配した外観は、八寸の切妻屋根と広々としたウッドデッキが調和し、まるで海外の邸宅のような佇まいを演出。アイアンの門扉から続くアプローチも美しく、統一感あるデザインが魅力です。
寝室にはベッド2台とリクライニングソファを置いても余裕のある広さが確保されており、落ち着いた色合いのコーディネートで安らぎの空間を実現。3,000万円台で海外風のライフスタイルを叶えた好例といえるでしょう。
実例7:4000万円台(3LDK+2LDK)



項目 | 詳細 |
---|---|
本体価格 | 4,290万円 (88.8万円/坪) |
延床面積 | 159.81m2 (48.3坪) |
家族構成 | 両親+姉+夫婦+子ども3人 |
工法 | 木造軸組 |
4,290万円で建てられた、家族7人が快適に暮らす48.3坪の二世帯住宅の実例です。1階はご両親のLDKを中心に構成され、約16畳の空間に無垢材のフローリングを採用。足触りの良さと温もりを感じる床が、落ち着いた暮らしを支えます。
玄関は引き戸を採用し、屋根付きアプローチで雨の日の出入りも快適。小さなお子さんや荷物がある場面でも安心できる配慮がなされています。4,000万円台で叶える、多世代が心地よく暮らせる理想の住まいです。
実例8:4000万円台(4LDK)



項目 | 詳細 |
---|---|
本体価格 | 4,000万円~ (93.9万円/坪~) |
延床面積 | 140.85m2 (42.6坪) |
家族構成 | 夫婦+子ども2人 |
工法 | 木造軸組 |
4,000万円台で建てられた、開放感とデザイン性を兼ね備えた42,6坪の注文住宅の実例です。通り沿いでも圧倒的な存在感を放つボックス型のシルエットに、タイル張りの外壁が高級感を演出します。
2階LDKは天井高約4.1mの吹き抜け構造で、明るく伸びやかな空間が広がります。Hさんご夫妻の要望に沿って描かれた完成イメージは、そのまま現実の住まいに反映され、大満足の仕上がりに。
外からの視線を遮るルーバー付きバルコニーでは、家族でのバーベキューも楽しめる設計となっており、プライバシーと快適性を両立しています。理想をかたちにした住まいの好例です。


40坪で後悔のない注文住宅を建てるポイント
40坪の広さを最大限に活かすには、生活動線や家族構成に合わせた設計が欠かせません。特に家族が多い場合や多用途に使いたい場合は、空間のバランスと将来の変化も考慮することが重要です。
以下で詳しく解説します。
共有スペースと個室のバランスを調整する
40坪の住宅では、LDKや水回りなどの共有スペースと、個室の広さや数のバランスが住みやすさを大きく左右します。家族構成や生活スタイルに応じて、どこに重きを置くかを明確にして設計することが大切です。
たとえばリビングを中心に据えた設計や、個室を最小限にすることで開放感のある間取りを実現するケースもあります。空間ごとの役割を整理しておくと、暮らしの快適性が大きく変わるでしょう。
先々の暮らし方も見据えておく
注文住宅は長く住み続ける家であるため、現在の暮らしだけでなく将来の変化も見据えた設計が求められます。子どもの成長や独立、親との同居、在宅勤務の普及など、将来的なライフスタイルの変化に対応できる間取りにしておくと安心です。
たとえば、個室を可変性のある設計にしたり、余裕のある収納を設けるといった工夫が効果的です。
40坪で注文住宅を建てる際の注意点
40坪の家は比較的ゆとりのある設計が可能ですが、油断すると間取りやコスト面での失敗につながることもあります。以下のような点に注意しながら、慎重に計画を立てることが重要です。
ひとつひとつの判断が、予算と満足度のバランスを左右します。以下で詳しく解説します。
間取りに無駄なスペースが生まれやすい
40坪という十分な広さがある一方で、設計の工夫が足りないと、使い勝手の悪いスペースが生まれやすくなります。特に廊下や階段の配置によっては、移動距離が長くなり、実際の生活では不便さを感じることもあるので注意が必要です。
また、収納や水回りの配置が分散しすぎると、家事動線に無駄が生じやすくなります。間取りを考える際は、動線や視線の流れを意識し、部屋の配置に一貫性を持たせることが重要です。
設計段階で無駄を省く工夫をすることで、広さを有効に活かした快適な住まいが実現できるでしょう。
設備や仕様の選定でコストが膨らみやすい
広さにゆとりがある40坪の住宅では、設備や内装の選定次第でコストが大きく跳ね上がることがあります。たとえば、キッチンや浴室などの水回り設備をグレードアップすると、想定よりも数十万円単位で費用が増えるケースも少なくありません。
さらに、フローリングや外壁、窓などの素材にこだわることで、施工費も高くなります。建築会社との打ち合わせでは、希望と予算のバランスを取りながら、必要な部分にメリハリをつけて選定することがポイントです。
見積もりの段階から仕様を明確にしておくことが、コスト管理の第一歩です。
40坪で注文住宅を建てる際の信頼できる建築会社の選び方
40坪規模の注文住宅では、設計の自由度が高まる一方で、建築会社の提案力やアフター対応の差が満足度を左右します。
ここからは、40坪で注文住宅を建てる際の信頼できる建築会社の選び方について解説します。
将来にわたって安心して暮らせる住まいを実現するためには、建築会社選びがとても重要です。以下で詳しく解説します。
施工後のアフターサポート体制が整っているか
住宅は完成後からの暮らしの方がずっと長く続きます。そのため、万が一のトラブルに対応してくれるアフターサポート体制があるかは重要な判断材料です。
定期点検の有無や、保証内容、対応スピードなどを事前に確認しておくことで、入居後も安心して暮らすことができるでしょう。
信頼できる建築会社を選ぶ
建築会社の提案力や施工実績、担当者の対応などは、家づくりの満足度に直結します。自社施工かどうか、過去の施工例が自分たちの希望に合っているかを確認し、納得いくまで打ち合わせができる会社を選びましょう。
また、相性の良い担当者と出会うことで、不安のない家づくりが進められます。
札幌市で注文住宅が建築可能なおすすめ会社3選
札幌市で注文住宅を検討している方にとって、信頼できる会社選びは欠かせません。ここでは、地域での実績や技術力に定評のあるおすすめの会社を3社ご紹介します。
それぞれの会社について、以下で詳しく解説します。
土屋ホーム

土屋ホームは、北海道発の注文住宅メーカーとして『心地好さを超える感動』を追求する家づくりを提供しています。札幌エリアでの豊富な施工実績に加え、全棟構造計算に基づく耐震性能や、自社大工による安定した品質が魅力です。
項目 | 詳細 |
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会社名 | 株式会社土屋ホーム |
所在地 | 北海道札幌市北区北9条西3丁目7番地 土屋ホーム札幌北九条ビル |
創業年月 | 1969年6月 |
公式サイト | https://www.tsuchiyahome.jp/ |
断熱等級7・UA値0.19という業界最高レベルの断熱性と耐震等級3の構造設計により、快適さと安心を両立。完全自由設計の『CARDINAL HOUSE』と、高品質をリーズナブルに叶えるセミオーダー型『LIZNAS』を展開しており、ライフスタイルや予算に応じた柔軟な提案が可能です。
北国品質の暖かさと熟練の施工力を求める方におすすめしたいハウスメーカーです。
また、もっと詳しく知りたい方は土屋ホームの公式サイトを訪れてみてください。
以下の記事では土屋ホームのさらに詳しい口コミ・評判、施工事例を紹介していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。

日本ハウスホールディングス

日本ハウスホールディングスは、国産檜(ひのき)を用いた『丈夫で長持ちする家』にこだわる住宅メーカーです。健康や環境に配慮した設計に加え、耐震・耐久性能にも優れており、長く快適に暮らせる住まいを提供しています。
項目 | 詳細 |
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会社名 | 株式会社日本ハウスホールディングス |
所在地 | 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋4-3-8 日本ハウスHD飯田橋ビル |
電話番号 | 0120-247-300 |
会社HP | https://www.nihonhouse-hd.co.jp/ |
長期優良住宅仕様・高断熱高気密・地震に強い設計など、長く安心して暮らせる家づくりを重視。さらに脱炭素社会に向けた取り組みとして、エネルギー自給型住宅『脱炭素・檜の家』も提案しています。
全国各地にモデルハウスを展開し、住まいに関する幅広い相談にも対応。自然素材と日本の伝統を活かした住まいを求める方におすすめの会社です。
以下の記事では、株式会社日本ハウスホールディングスのさらに詳しい口コミ・評判、施工事例を紹介していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。

一条工務店

一条工務店は、高断熱・高気密に加え、省エネ性能に優れた住まいを提供するハウスメーカーです。全館床暖房や太陽光発電などの標準装備が充実しており、住宅性能を重視する方に選ばれています。札幌市内のモデルハウスでも性能の高さを体感することが可能です。
項目 | 詳細 |
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会社名 | 株式会社一条工務店 |
所在地 | 東京都江東区木場5-10-10 |
電話番号 | 0120-516-019 |
会社HP | https://www.ichijo.co.jp/ |
超高断熱・全館床暖房・大容量太陽光発電・耐震性能など、快適性と省エネ性を高水準で実現。実績も豊富で、注文住宅部門においてギネス世界記録の認定も受けています。
独自の構造・設備を自社で一貫生産することで、高品質ながらコストパフォーマンスにも優れています。性能重視で『後悔しない家づくり』を目指す方に非常におすすめの住宅会社です。
以下の記事では、一条工務店のさらに詳しい口コミ・評判、施工事例を紹介していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。

まとめ
40坪の注文住宅は、広さに余裕があるぶん設計の自由度が高く、家族構成や暮らし方に応じた理想の住まいが実現しやすいサイズです。一方で、間取りや設備の選び方次第ではコストが膨らみやすく、快適性に差が出ることもあるため、慎重な計画が必要です。
本記事では、40坪の費用相場や地域別の違い、建築のポイントや注意点、建築会社の選び方、札幌でおすすめの会社について解説しました。注文住宅の計画を始める方は、ぜひ参考にしてください。