断熱等級5の性能と特徴!メリットとデメリットを徹底解説

住宅の断熱性能において、断熱等級5はZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の基準を満たす性能レベルとして注目されています。一般的な住宅の標準性能である断熱等級4を上回り、より快適な住環境と省エネ性を実現する等級として位置づけられています。

特に寒冷地での住宅選びにおいて、コストパフォーマンスの高い選択肢として評価されており、光熱費の削減効果と快適性の向上を両立できる性能基準です。この記事では、断熱等級5の具体的な性能基準から、実際の生活への影響、メリット・デメリットまでを詳しく解説します。

また、以下の記事で⁨⁩は札幌市でおすすめの注文住宅会社を紹介していますので、住宅会社選びでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

目次

断熱等級5とは

断熱等級5は、住宅の省エネ性能を評価する指標の一つで、UA値(外皮平均熱貫流率)が0.6W/㎡・K以下という基準値が定められています。この性能は、一般的な住宅の標準性能(断熱等級4:0.87W/㎡・K)と比較して約30%高い断熱性能を実現します。

特にZEH基準を満たす性能レベルとして知られており、快適な住環境と経済性を両立する上で重要な基準となっています。

なお、断熱等級についてはこちらで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

断熱等級5の具体的な性能

UA値0.6W/㎡・K以下という基準値を達成するために、断熱等級5では各部位に高い断熱性能が求められます。一般的な住宅と比較して、壁や天井、床などの断熱材の厚みが増加し、開口部にも高性能な窓が必要となります。

寒冷地である札幌では、快適な室内環境を実現するための重要な性能基準です。

  • 壁、床、天井における断熱基準の詳細
  • 開口部に求められる断熱性能について

壁・床・天井の断熱基準

断熱等級5では、屋根・天井部分に200mm以上のグラスウール、外壁には120mm以上の断熱材が必要です。床下空間には90mm以上の断熱材を施工することが求められ、これらの性能により、外気温の影響を効果的に抑制することができます。

寒冷地の場合、さらに厚みのある断熱材の使用が推奨され、より確実な断熱効果を実現します。

開口部の断熱基準

窓やドアなどの開口部には、Low-E複層ガラスなどの採用が標準となります。一般的な複層ガラスと比較して、約20%高い断熱性能が求められ、特に大きな開口部では、トリプルガラスの採用も検討されます。

これにより、窓からの熱損失を効果的に防ぎ、結露の発生も抑制することができます。

断熱等級5のメリット

断熱等級5は、標準的な断熱性能である等級4と比較して、より快適な住環境と優れた省エネ性能を実現できます。特に寒冷地である札幌では、冬季の暖房効率が大幅に向上し、光熱費の削減効果が顕著に表れます。

また、結露の防止効果も高く、建物の耐久性向上にも貢献する性能基準です。

  • 冷暖房費用の具体的な削減効果
  • 室内環境の快適性について

冷暖房費の削減効果

断熱等級5の住宅では、断熱等級4と比較して約20〜30%の冷暖房費削減が期待できます。一般的な4人家族の場合、年間の光熱費削減額は約8〜12万円程度となります。

特に札幌のような寒冷地では、冬季の暖房費用が大きく抑えられ、月あたり1.5〜2万円程度の節約効果が見込めます。また、高気密・高断熱により暖房効率が向上するため、暖房機器への負担も軽減されます。

結露防止と快適性

断熱等級5では、壁面や天井、窓周りでの結露発生リスクが大幅に低減されます。室内の温度むらも少なく、床上1mと天井付近の温度差が2℃程度に抑えられるため、ヒートショックのリスクも軽減されるでしょう。

また、壁面の表面温度が高く保たれることで、放射冷温感が抑えられ、体感的な快適性が向上します。特に寝室や浴室などの水回りでは、その効果が顕著に感じられます。

断熱等級5のデメリット

断熱等級5は、ZEH基準を満たす優れた性能基準ですが、実現するためにはいくつかの課題があります。特に初期費用の増加や、施工における高い技術力の必要性は、検討時に重要なポイントとなります。

ただし、これらのデメリットは長期的な視点で見ると、快適性や経済性によって相殺される可能性があります。

  • 導入時の具体的なコスト増加
  • 施工における重要な注意点

初期コストについて

断熱等級5の性能を実現するためには、断熱等級4と比較して約100〜150万円程度の追加コストが必要となります。この費用増加は、主に高性能な断熱材の使用や、断熱施工の手間の増加によるものです。

また、開口部に採用する高性能なサッシやガラスのコストも、大きな要因となります。ただし、光熱費の削減効果を考慮すると、15〜20年程度で投資回収が可能とされています。

施工上の注意点

断熱等級5では、より厚い断熱材の施工や気密性の確保が必要となるため、高度な施工技術が求められます。特に壁体内の防湿層の施工や、サッシ周りの気密処理には細心の注意が必要です。

また、断熱材の厚みが増すことで壁厚が増加し、実質的な居住面積が若干減少する可能性があります。施工不良があった場合、結露や熱橋の発生リスクが高まるため、信頼できる施工業者の選定が極めて重要となります。

断熱等級5と他等級の比較

断熱性能を検討する際、断熱等級5は標準的な等級4と最高水準の等級6・7の中間に位置する性能基準です。特に札幌のような寒冷地では、各等級の性能差が住まいの快適性や経済性に大きく影響します。

初期投資と長期的な効果のバランスを考慮すると、断熱等級5は多くの方にとって現実的な選択肢となります。

  • 等級4からの具体的な性能向上
  • 等級6以上との性能差について

等級4との違いと効果

断熱等級5は、等級4と比較してUA値が約30%向上します(0.87W/㎡・K→0.6W/㎡・K)。この性能差は、実生活において大きな違いとなって表れます。

例えば、外気温-10℃の環境下で、室内の温度むらが等級4の3〜5℃に対して、等級5では2〜3℃程度に抑えられます。また、暖房停止後の温度低下も緩やかで、室温が3℃低下するまでの時間が等級4の約2時間に対して、等級5では約3.5時間まで延長されます。

等級6以上との性能差

断熱等級6以上(UA値0.4W/㎡・K以下)と比較すると、断熱等級5では暖房効率や室内環境に一定の差が生じます。

特に厳冬期には、等級6以上の住宅の方が安定した室内環境を維持できます。ただし、初期投資額を考慮すると、等級5から6への性能向上には追加で150〜200万円程度の費用が必要となり、投資回収期間も長期化します。

一般的な住宅での費用対効果を考えた場合、断熱等級5は理想的なバランスポイントとなる可能性が高いといえます。

札幌で断熱性能の高い注文住宅を検討している方は土屋ホームがおすすめ

出典元:土屋ホーム
スクロールできます
項目詳細
会社名株式会社土屋ホーム
所在地北海道札幌市北区北9条西3丁目7番地 土屋ホーム札幌北九条ビル
創業年月1969年6月
公式サイトhttps://www.tsuchiyahome.jp/

札幌のような寒冷地で注文住宅を建てる際、断熱性能の選択は住まいの快適性を大きく左右します。土屋ホームは、1969年の設立以来、北海道の気候に特化した住宅づくりを追求し続けてきました。特に断熱性能においては、断熱等級5どころか、最高等級の7をも上回る性能を標準仕様として提供しています。

同社の断熱性能の高さは、独自のダブル断熱構法にあります。66mmの外断熱材とグラスウールを組み合わせることで、UA値0.19W/㎡・Kという業界トップクラスの性能を実現しています。これは、一般的な断熱等級5の基準値(0.6W/㎡・K)の3倍以上の性能です。

このように、断熱等級5以上の性能を求める方にとって、土屋ホームは最適な選択肢の一つとなるでしょう。特に札幌での注文住宅をお考えの方は、同社の豊富な実績と高い技術力を、ぜひ検討材料の一つとしてご検討ください。

以下の記事では土屋ホームのさらに詳しい口コミ・評判、施工事例を紹介していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。

まとめ

断熱等級5は、ZEH基準を満たす優れた性能基準として、標準性能と最高性能の間に位置する重要な選択肢です。以下のような特徴を持つこの等級は、多くの方にとって現実的な選択となります:

  • UA値0.6W/㎡・K以下の性能で、標準より約30%高い断熱性能
  • 年間8〜12万円程度の光熱費削減効果が期待できる
  • 15〜20年程度での投資回収が可能
  • 快適な室内環境と省エネ性を両立

ただし、札幌のような寒冷地では、より高い断熱性能を検討する価値があります。土屋ホームでは断熱等級7以上の性能を標準採用しており、厳しい冬でも快適な住環境を実現できます。住宅の断熱性能は、一度決めると簡単には変更できません。長期的な視点で、自身のライフスタイルや予算に合わせた最適な選択をすることをお勧めします。

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